Intel D510 で Fedora 15 を動かす (下)

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Intel D510MO マザーボードで Fedora 15 の GNOME3 が動かない原因として、「幽霊モニタ」が疑われ、ログ /var/log/Xorg.0.log からもそれが裏付けられた。デスクトップシステムであるにもかかわらず、なぜか内蔵ディスプレイ LVDS1 が存在することになっていて、しかもこれがメインディスプレイとされてしまっている。LVDS を無効化したい。

昔の X-Window システムではグラフィックチップやディスプレイの設定を記述した設定ファイルが必須だったが今日では自動化が進んでそのようなファイルは必要ではない。したがって /etc/X11/xorg.conf は自力で書く必要が出てくる。もちろんゼロからフルに書くのは面倒なので、Xorg -configure で基礎設定ファイルを X-Window システムに記述させ、それを改造するのが一般的な手法だ。しかし、インターネットには先人の知恵が貯えられている。これを使わない手はないだろう。「LVDS xorg.conf 無効化」のキーワードで検索すると、「"(Linux) XOrgで不必要なディスプレイ LVDS を無効化する" r271-635著, An Archive Area, 2010年5月9日」が見つかった。この記事より、 xorg.conf を転載する。

Section "Device"
    Identifier "Configured Video Device"
    Driver "intel"
    Option "monitor-LVDS" "LVDS1"
EndSection

Section "Monitor"
    Identifier "LVDS1"
    Option "Ignore" "true"
EndSection

Device セクションにある "monitor-LVDS" が見慣れないオプションだが、これは Intel のグラフィックドライバの「方言」で "monitor-" + デバイス名でモニタセクションで使用する識別名を指定する。ここで指定された Monitor "LVDS1" を無効にするには、Monitor セクションの Ignore オプションを設定する。なお、D510MO ではデバイス名は LVDS1 となっていたので、次のように設定してある。

Section "Monitor"
	Identifier   "Monitor1"
	Option       "Ignore" "True"
EndSection

Section "Device"
	Identifier  "Card0"
	Driver      "intel"
	Option      "Monitor-LVDS1" "Monitor1"
EndSection

動作するようになった GNOME3
GNOME3 デスクトップ

このようにして「幽霊」に成仏してもらったところ、きちんとメインディスプレイが機能するようになったばかりか、"GNOME3 が対応していないグラフィックチップだよ" とされていた問題も解消した。それにしても、Fedora14 では xorg.conf をいじらなくとも「幽霊 LVDS」なしで動作していたのだが、Fedora15 でこのようなことが起こるとは、どうしてしまったのだろうか。


作成: 2011-08-23 15:04:02.0更新: 2011-08-23 16:31:03.0
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