青い麺

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幸せの青い麺

ここ5〜6年ほど、どうしたものか身の回りにマルちゃんの即席冷やしラーメンが見当たらず、悲しみに暮れる夏を送ってきた。もしや製造中止になったのではとさえ疑っていた。幸い、生麺製品は入手できたので劉昌麺のように喪失の絶望に煩悶することはなかったのだが、あの冷やしラーメンと言うのは即席でありながら、冷やし中華のキッチュを通り越してひとつの料理として完成しているのであって、どうしても即席でいただきたいモノなのである。

富山県、それも富山市の属する東部地区 (呉東と呼ばれる) というところは関東系のインスタントラーメンと名古屋近辺のそれの奇妙な混淆地帯で、スーパーマーケットの「袋麺」の売り場を巡って関東系・中京系が激しく抗争している。例えば、関東では定番中の定番であるサンヨー食品の「サッポロ一番しょうゆ味」が寿がきや食品の「本店の味メンマしょうゆ」によって駆逐されていたりする。もしかすると、東洋水産の「冷やしラーメン」もそのような事情により入荷していないのかもしれない。

そう、「入荷していない」だけで、生麺への全面的移行があったわけでも製造中止になったわけでもない、ということを確かめることができた。スーパーマーケットではあいかわらず見つからないが、意外なことに薬の量販店 (ドラッグストアというべきか。しかしァメリケンなドラッグストアとも違うんだよな、あれは) で見出すことができた。もしかすると探し求め続けたこの歳月、これほど身近な店に入荷していたのだろうか。そんなわけで青いパッケージの即席冷やしラーメンという幸せは身近にあったということで、メーテルリンクの「青い鳥」を捩って「青い麺」。断じてブルーハワイ系の麺ではない。


作成: 2011-09-03 22:56:14.0更新: 2011-09-04 22:21:39.0
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