ホーボーケン動物園の恐怖

<< 戻る   トップ >>

NHK 教育テレビで放送している「ザ・ペンギンズ from マダガスカル」を大変気に入っている。長男も気にっていて、繰り返し録画の再生を要求し、子煩悩なパパはそれに応えてしまうのだった。その結果、「ぼくのナイジェルおじさん」というみーくんお気に入りのエピソードにいたっては30回ぐらい見てしまうことになる。

その「ペンギンズ」に登場するペンギンたちは動物界の米海軍 SEALS というべき特殊部隊で、ニューヨークセントラルパーク動物園及び世界の平和を守るため日々戦っているのだが、彼らが恐れているのが表題のホーボーケン動物園である。彼らの「隊長」にいわせると、世界のあらゆる刑務所や収容所と比べても、絶対に行きたくないこの世の地獄なんだそうだ。エピソード「第二の男」では、そのホーボーケンがニュージャージー州に所在することが明らかとなった。

ニュージャージー州がどこにあるかは知らなかった。ペンギンたちがあれほど嫌がるのだから、きっとニューヨークから遠く離れたサンベルトの内陸部辺りかと思ったのだが、ニュージャージー州はニューヨーク・マンハッタン島のハドソン川対岸にある州だったのだ。しかも架空の地名かと思ったホーボーケンは実在しているのだった。いわば、上野動物園のペンギンたちが隅田川対岸の両国にある動物園を恐れるようなものだろう。あるいは、隣の州を隣の県と置き換えれば千葉県・浦安動物園に仮想してみてもよい。なるほど、ペンギンたちは目と鼻の先にあるの動物園を恐れていて、それ自体が一つのギャグになっていたわけか。

どうやらホーボーケンに動物園は実在しないようだ。両国動物園も浦安動物園も実在しないはずだから(東京ディズニーリゾートに生身の動物のいる動物園は無かったように思う)、ホーボーケン動物園のよい例えであろう。

今日放送されたエピソード「復讐するはヘビにあり」では、かつて件のホーボーケン動物園からセントラルパーク動物園にやって来て悪事を働きペンギンズに成敗されて送り返されたボア・コンストリクターが、ホーボーケン動物園を脱走して復讐しに来る。この時、地図が表示されてホーボーケンがマンハッタン島の対岸にあるが示されるのだが、それより問題なのはホーボーケンの描写である。ホーボーケン動物園がこの世の地獄なのではなく、ホーボーケンがこの世の地獄なのだ。(つづく)


作成: 2011-09-04 22:23:09.0更新: 2011-09-04 22:23:09.0
http://museo-anonimo.jp/nanban/?id=1022,http://museo-anonimo.jp/nanban/tr/1022