ホーボーケンの恐怖 (続・ホーボーケン動物園の恐怖)

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NHK 教育テレビのアニメーション「ペンギンズ from マダガスカル」に登場するホーボーケン動物園はニューヨークのセントラルパーク動物園に住むペンギンたちの悪夢である。そして「ホーボーケン」なるエキゾチックな名前の地はニュージャージーにあり、実はマンハッタン島の対岸なのであった。

ホーボーケンという名前を「エキゾチック」と表現したが、これは「英語らしからぬ」という意味での「エキゾチック」である。当初、「ペンギンズ」の中に出てくる架空の地名かと疑っていたのだが、この時点では米国外ではないかと考えていた。「ニュージャージーのホーボーケン」となると、その英語らしからぬ地名がかえって実在するのではないかという疑いを感じさせ、調べてみたら実在していたのであった。ホーボーケンの名の由来には諸説あり、その一説は Lenape 族のインディアンが "Hopoghan Hackingh" と呼んでいたところから転訛したらしい。ちなみに Hopoghan Hackingh は「タバコのパイプの土地」、ホーボーケンで石鹸石を材料にパイプをつくっていたのだそうだ(Wikipedia より)。なるほど「エキゾチック」なわけだ。

上野動物園 (正確には、上野動物公園) に例えれば、両国動物園や、都県境またいで浦安動物園ってところだろうか。その架空の動物園が、動物にとってこの世の地獄のような待遇をされるところであるらしい。ただし、このことを主張するペンギンズの「隊長」はデンマーク人と敵対するなど一癖も二癖もある人物(?) なので本当にそうなのか怪しいところではある。

そう思っていたら、先週のエピソード「復讐するはヘビにあり」でついにホーボーケンが登場した。だだし動物園ではなくホーボーケン市街である。巨大なボア・コンストリクターの脱走をうけて、テレビで市内の様子がレポートされる、という場面であった。そしてそこに映し出されたのは、放火されたゴミ箱、暴動を起こす人々で殺伐とした市街であった。「ボアの逃亡で市民はパニックを起こしているか」というキャスターの問いにレポーターは言い放つ。「これがホーボーケンの日常です。」

いわば、両国や浦安で日常的に放火・暴動が起きていると描写したようなもので、ホーボーケン市民や市庁あたりからの抗議や訴訟はないのかと思わず余計な心配をしてしまう。四半世紀前には治安が悪化した時期もあったそうだが、今ではニューヨークのベッドタウンとして発展しているそうだ。テレビレポーターがモンキースパナで武装しないとレポートもおちおちできない状況ではないだろう。きついギャグである。

ちなみに、日本では未放送のエピソード "Hoboken Surprise" でついにホーボーケン動物園が登場する。「ドクター・シオフキーの逆襲」のように長編らしい。そういえば、日本に置ける「ペンギンズ from マダガスカル」セカンドシーズンの放送が終わったらしいのだが、「ホーボーケン動物園の驚異」や「ドクター・シオフキーの逆襲の帰還」も未放送なのだけどどうするんだろうか。


作成: 2011-09-10 09:05:06.0更新: 2011-09-10 09:05:06.0
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