MySQL に代わるもの (1)

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Oracle は Android を巡って Google を訴えたりするなど「オープンソース」文化への理解に疑いがある会社のようだ。OpenOffice プロジェクトには逃げられるし、少なくともオープンソース支持者からは「嫌われ者」なのだ。そんな Oracle、買収と訴訟を生業としているのかと思えば、意外にもデータベース管理システムが本業だ。そんな会社にオープンソースのデータベース管理システム MySQL の所有権が移転したものだから、まともに取り扱われなくなるんじゃないか、と思うのは合理的な懸念といえよう。

MySQL を含む Sun Microsystems を買収するとき、Oracle は欧州委員会からの独占禁止法抵触への疑いを拭うために MySQL の顧客と開発者と利用者向に対して、開発やライセンス形態を継続することを「誓約」した。それでも何かわだかまりがあって誓約にカギカッコをつけられしまうのは、Oracle の法人徳の自業自得的ななにかよるものだろう。いまのところ、誓約は守られているようなので、このまま MySQL を使いつづけ、Oracle が本性を表したら乗り換える、というのも選択肢の一つではある。

他の選択肢はゆうまでもなくデータベース管理システムの乗り替えだ。こいうときにライバルとなるのは Postgre SQL と Firebird だ。しかし、MySQL も含めて、大規模なデータベース運用を考慮したシステムを運用する必要があるのかというと、全くない。たかだが1個人のブログ記事でしかないのだから、もっと小規模なものでもよいのだ。現時点でややデータベース管理システムの負担が大きい処理があるとすれば、全文検索ぐらいのものだ。もうすこし小規模なものでよい。

高性能に過ぎるという意味では、MySQL から派生したオープンソースデータベース、MariaDB や Drizzle もよい候補だが大げさ過ぎる。ただし、MySQL から緊急退避するような事態が起これば、避難先として有力な候補となるだろう。

大げさではない、軽くて小さいシステムでよいということならば、SQLite という選択肢もある。さらに、100% Java で記述された HyperSQL や H2、Apache Derby も選択肢に入るだろう。いろいろと検討してみる必要がありそうだ。

ひとつ忘れてはならないのは、Web - Application - DBMS の三階層システムを維持すべきかどうか、システム設計の根幹に関わる問題の検討だ。もちろん現在は全階層を一つのサーバで動かしおり、サーバ・クライアント型のデータベースサービスである必要は無い。ただ、「鴨乃嘴南蛮」は三階層システムを動かしてみること自体も目的としていた。とりあえず運用経験は積んだし、JDBC を経由してつなげればクライアント・サーバだろうとライブラリだろうと、(クライアント)プログラム側から同じようにしか見えない。データベースとの接続性も考慮した上で、MySQL に別れを告げるか、告げるとしたら何を次期データベース管理システムとするかを検討するとしよう。


作成: 2011-09-15 11:24:36.0更新: 2011-09-15 11:24:36.0
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