「プログラムマネージャー」の復活

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Gnome3 Activity - Window アクティビティを起動すると開いているウィンドウの一覧が表示される。
Gnome3 Activity - Application アプリケーション画面に切り替えると、すべてのアプリケーションの一覧になる。未整備のプログラムマネージャーのようだ。 Gnome3 Activity - Application - System さらにシステムツールに絞り込む。これでなんとか選択できるようになる。

Windows 3.x なるひどく使いにくい GUI (けっしてオペレーティングシステムではない) が日本で発売されたのは1991年だそうだから、なんと20年前のことになる。その太古のシステムが今日のスマートフォンのユーザインターフェースとして復活しているのではないか、よく考えてみれば。

Windows 3.x のプログラムマネージャーは、一応ファイルマネージャーとは別物で、ウィンドウ内にプログラムのアイコンが整列しているだけ、という代物だった。ひどく使い勝手が悪く、スタートボタン⇨スタートメニューシステムが出現した時にはほっとしたものだ。

アプリケーションプログラムのアイコンが並んでいるだけ、といえば iOS の初期画面だって同じだ。それがプログラムマネージャーの復権に見えなかったのは、もともとウィンドウシステムを採用していないこと、タッチパネルインターフェースの優秀さによるものだろう。iPad を使っていても、プログラムマネージャーと似ているとはついぞ思わなかった。どうしてそれに気がついたかというと、Gnome3 が原因だ。

Gnome3 を使うようになってから一ヶ月になる。正直言ってあまりよいインターフェースと思えない。現時点では、ウィンドウインターフェースとスレートPCインターフェースの悪しき融合というところで、PCのウィンドウシステムとしは非常に使いづらい(スレートPCのインターフェースとしてはどうなのだろう)。最悪なのがプログラムの起動システムだ。スタートボタンではなく、画面左上のアクティビティボタンをクリックするなどして「アクティビティ」画面を呼び出す。アクティビティ初期画面はウィンドウの選択画面だ。それをアプリケーション選択画面に切り替える。ここでの初期画面は「すべて」のアプリケーションが表示されてしまうので、機能別分類を選択し、ようやくこのあたりで目指すアプリケーションが見つかる。もちろん、「ダッシュボード」なるよく使うプログラムの登録領域もあるが、未登録のアプリケーションの場合、これだけの手順を踏む必要がある。

このシステムで、アプリケーション選択至るまでの手間と、すべてのアプリケーションアイコンが並ぶ悪夢のような有様がまるでプログラムマネージャーのように思えたわけだ。もちろん、プログラムマネージャーだって複数のアプリケーションアイコンをまとめたフォルダを作ることができたし、Gnome3 だって分類表示ができるのだが、とにかくすべてのアイコンが絶望的に羅列されたそのありさまは、整理整頓がなされていないプログラムマネージャでしかない。そこでよく考えてみれば、iOS などのスレートPCのメニューシステムというのもプログラムマネージャと同じ作りではないか、と思い至ったのである。

ユーザインターフェースとして、アプリケーションのメニューをどう作るかは難しい。とくに、アプリケーションが増えてきたときに効率的なシステムをどう構築するかが問題だ。その意味で、決定版といえるシステムはない。あればすべてのシステムがそれを採用するだろう。Gnome3もそのシステムの模索の途中で、これから育っていくのだろう。システムの洗練を待つと同時に、カスタマイズによって使い勝手がよくならないか、一ユーザとしていろいろ試してみたい。


作成: 2011-09-23 23:37:37.0更新: 2011-09-26 11:08:40.0
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