はじめて愛した作家

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かつて、なぜか文学青年にだけはなるまいと決意していた文学少年だった。そのころ夢中になったのが北杜夫である。

きっかけは「どくとるまんぼう航海記」であった。母が文庫を持っていて、それを借りて読んだのはいつのことだったか。小学校の高学年位ではあっただろう。次に「昆虫記」「あくびノオト」とおもにエッセイや短篇を読み進めていった。もっとも印象に残っているのはタイトル不明で、人工授精で生まれた息子と父の関係を描いた短篇だ。「天井裏の子供たち」に収録されていたものではないだろうか。タイトルを覚えていないのが残念だ。長編では「幽霊」「木霊」の印象が強い。意外にも「楡家の人々」の印象は薄く、「白きたおやかな峰」は傲慢にも中学生当時から期待に反した駄作と評していた。芥川賞をとった「夜と霧の隅で」にいたっては代表作としてよいのか今でも疑問だ。

なにしろ愛読した時期が時期だけに作中のいろんな場面の記憶が頭に渦巻く。文学青年にならないどころか、大学に入ってからそもそも小説を読まなくなったので 80年代以降の作品は不案内だ。愛読した作品を読み直し、それ以降の作品もあわせて追いかけたい。

それにしても「大人童話」シリーズ、「さみしい王女様」(タイトルを間違っている可能性あり) 以降はどうなったんだろうか。

合掌。


作成: 2011-10-26 11:11:38.0更新: 2011-10-26 16:40:00.0
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