富士と桜と子沢山

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大昔の学年誌か少年漫画雑誌のお笑い読み物コーナーに、富士山と桜と大勢の子供たちのコラージュ写真を使って「これなーんだ」というクイズが出ていたのを覚えている。フジにサクラにコダクさん、すなわち富士フィルムとサクラカラーとコダックで「写真フィルム」というのが答えだった(かんたんなヒントも付いていたと思う)。

よくもそんなマイナーなコーナーのしょうもないクイズを覚えているものだと我ながら感心するが、おそらく幼心に「うまい!!座布団1枚」などと思ったのだろう。あるいは真剣に考えて当てて見せたのかもしれない。イーストマン・コダック倒産でまっさきに思ったのが「ああ... 子沢山が」であった。フィルム写真を光学メディアに記録するアイデアを実現したあたりまではデジタルに対して意欲的で、「デジタル化に乗り遅れ(Asahi.com)」という評価はほんとうに残念だ。

「富士と桜と子沢山」コダック、フジフィルムはいいとして、サクラってなんだっけ、と考えてしまった。だいたいメジャーなフィルムメーカーといえば、フジにコダック、あとは小西六である。小西六のブランド名がサクラだったんだっけか、と調べてみるとその通りだった。コニカミノルタ (小西六はコニカミノルタになりにけり) の沿革によれば、1940年に「さくら」の名を冠した天然色フィルムを発売していた。1987年にコニカに名前が変わる (Wikipediaより) まで、サクラカラーは (日本における) 三大フィルムブランドの一つだったわけだ。

近頃の写真用フィルム事情にはとんと疎いが、コニカは2006年に写真事業から撤退、コダックは事業は継続予定とはいえ倒産。「富士と桜と子沢山」も諸行の無常を写し撮る。


作成: 2012-01-19 15:37:46.0更新: 2012-01-19 16:20:43.0
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