続・グチョパの日常

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あらゐけいいち「日常」があずまきよひこ「あずまんが大王」の模倣なのではないかというあらぬ疑いを抱いた「筆者」は、前者が高校を舞台としたギャグまんがであるのに対して、後者はコメディでそもそもジャンル違いであることを知る。しかし、まんが作品である両者にはジャンルを越えた模倣がありうるのであった。

「日常」が「あずまんが大王」の焼き直しではないかという印象をもった理由は他にもある。絵柄、とくに人物がよく似ているように思ったのである。アニメ化にあたってキャラクターのデザインは最適化されるので、こればかりはアニメ「日常」とまんが「あずまんが大王」の比較で論じることはできない。手に入りうる「日常」原作の断片と「あずまんが大王」を比較すると、決して模倣にはあたらない。なお、アニメ「日常」とあずまんが大王では「東雲なの」と「春日歩(大阪)」はよく似ているように思えた。

絵柄でないとすると、登場人物に模倣がないか、とも思う。登場人物が女子高生で、バカだったり騒々しかったり天然ボケだったり現金だったりなどの属性を与えていくと、二つの作品の間である程度類似した性格の登場人物がでてくることは避けられないだろう。あらゐけいいちはむしろこれを避けているように思える。この点でも、「日常」は「あずまんが大王」の影響は受けたかもしれないが模倣とは言えない。

「あずまんが大王」では主に高校生たちの日常が描かれていて、ありえないエピソードは「イリオモテヤマネコ」編ぐらいだろう (5学年飛び級も無理があるか)。逆に「日常」はそのタイトルに反してシュールなエピソードの集積だ。やはり模倣ではないのだ。

結局、この模倣という印象については、「あずまんが大王」が後続作品に影響を与えた名作であったと評価すべきなのだろう。

【またもやつづく】

作成: 2012-02-04 11:42:34.0更新: 2012-02-04 18:23:33.0
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