このほど発掘された Nikon F50 については、確かに「動かない」という認識のもと、しかしながらそれを信じることができないまま無為に保管してきたのだ。「動かない」という判定を下すに当たっては、電池の交換などもきちんと行い、その上で動かないことを根拠とした記憶がある。しかし、先日は何事もなかったかのように起動した。まさに長き眠りより目覚めたのである。
仮死状況も不明ながら、F50を購入したときの状況と言うのも思い出せずにいる。保証書によって 1997年8月10日に購入したことはっきりしている。後継の F60 発売が翌1998年8月だから、モデル末期とまでは言わなくとも時期モデルの噂ぐらいは出ていたころだろうか。Nikon 純正レンズではなく SIGMA の望遠ズーム2本との組み合わせ、いわゆるダブルズームキットで購入したもの。なぜこの時期に光化学式一眼レフを購入したのだろうか。そして、何を撮ろうとしていたのか。