次期主力自家用車 (完) ホンダ ステップワゴン

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富士重工 R1 とホンダ ステップワゴン

次期主力自動車選定どころか6ヶ月点検を完了してしまった時点でこの最終回「ステップワゴン」を書いている。もはや詳細は忘却の彼方だ。

デザインの鉄仮面さからほとんどトヨタヴォクシーで決定か、と思っていた矢先であったが、ホンダステップワゴンが残っていた。ステップワゴンといえば嫌いな派手々々グリルギンギラリンである。万が一にも目はないと見込んでいた。しかし、本田宗一郎を敬愛していて、シビックシャトル ⇨ サイバー CR-X ⇨ CR-X デルソルと乗り継いできた。「現住所日産」や「現住所富士重工」であってもあくまで「故郷はホンダ」なのである。

実車を見て、左フェンダーを視認するための二重ミラーとか、床下に収納される三列目の座席とか、ホンダらしい仕掛けに感銘を受けつつも、それだけではヴォクシーの優位は揺るがなかったのである。ちょうどホンダのディーラーを訪れたのは3月で、そこで4月にマイナーチェンジがあること、その新型車量にはアイドリングストップが導入されることを知った。そこで、エコカー補助金を申請するにしてもまだ時間的には余裕があることでもあるので、ステップワゴンのマイナーチェンジを待って選定することにしたのだ。

さて、このころまでは、「日本の自動車メーカーの技術力はよい意味で五十歩百歩だから、どの会社の2ℓ級トールミニバンも基本性能は変わらないだろう」とタカをくくっていた。しかしアイドリングストップを導入したステップワゴンはしきりと燃費を強調する。ここでようやく燃費を比較することとなった。「どのメーカーでも基本性能は五十歩百歩」という認識はそれほど外れていなかったが、時代がたまたま内燃機関と電気とのハイブリッドを指向しており、昨年4月時点ではハイブリッドや電気自動車はなかったものの、「消極的な燃電ハイブリッド」ともいうべきアイドリングストップを採用した車種はそうでない車種より燃費性能が 1.5km/ℓ (JC08モード) ほど優れていた。微妙な性能向上ではあるが、化石燃料の状況が先行き不明であることを考えると、無視するわけにはいかない値でもある。

実際、ヴォクシーのデザインへの好評価とステップワゴンの燃費への評価は錯綜したのであるが、よく考えてみればフロントグリルなんて交換すれば鉄仮面にできるのである。もちろんパワートレインだって交換できないことはない。しかし、その費用を考えると現実的ではない。かくしてステップワゴンが選定されたのであった。

つくづく、ステップワゴンのスタイリングは室内空間を最優先し、結果的に外観にはこだわらない、身も蓋もないデザインだと思う。特定の機能に走るとその他は無視でなくても軽視してしまうところがホンダ恐るべし、ともホンダらしい、とも思える。参考までにヴォクシーとの比較では、ヴォクシーの走行機能の「味付け」が若い父親を指向していて、そのトレードオフとして走行雑音がやや高めであることも気になったことを付け加えておこう。


作成: 2013-01-12 17:24:09.0更新: 2013-01-12 17:24:09.0
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