無聊を囲ってはイケナイ。

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「無聊を囲う」という表現について、誤用と思われるが広辞苑に載っているという未確認情報があると書いたのはインフルエンザに罹患した一月末の事であった。職場に私物の広辞苑があるというのはどうやら勘違いだったようで、結局図書館の広辞苑を牽いてみたのだが、第5版・第6版ともに「無聊を囲う」という用例は記述なし。未確認情報の発信先は一個人のブログなのだが、どうやらその筆者が広辞苑で調べたのは「無聊」の意味であって、「無聊を囲う」ではなかったらしい。

「かこう」は「かこつ」のミスタイプか勘違いだったのだろう。これで無聊は囲うものではないことが明らかとなった。ちなみに、"無聊を囲う" を引用符付きで Google 検索すると 2,880件。"無聊をかこう" 289件とあわせて 3,169件で、"無聊を託つ" "無聊をかこつ" の合計 173,400件の 1.8%程度となる。3,169件の中には誤用そのものを指摘・注意喚起しているものもあるだろうが、この数字をどう評価したものなのだろう。

そもそも「無聊」を知らない、という残念な例が身内にあったのは本人の名誉と家内安全のため極秘である。


作成: 2013-03-09 07:10:59.0更新: 2013-03-09 07:10:59.0
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