エンタープライズ

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このところ JSF だの JPA だの CDI だのと Java 関連のアルファベット略語の世界で弄ばれているのだが、結局 Java Enterprise Edition (Java EE) を学ぶこととなった。そこで EE の部品である「エンタープライズ」ってどう訳せばよいのかと思いを馳せた。ものすごく元も子もない訳し方をすれば「業務版」になる。しかし、Enterprise Edititon と対になる Standard Edition がごく普通に「標準版」とされていることを考えると、「事業版」あたりが正解なのかもしれない。いずれにせよ「しっくりこない」のは Enterprise という概念が日本的でないことに起因するのではないだろうか。

私自身が「エンタープライス」という単語に初めて接したのは、おそらくアニメ「サスケ」や「ムーミン」を製作したプロダクション「瑞鷹エンタープライズ」の社名であった。したがって、この段階では「エンタープライズ」は「プロダクション」や「エージェンシー」の類語として認識されていたものと思われる。次はおそらく北杜夫の随筆で、少年時代の北が教師から「鬼畜米英は軍艦の名前に『金儲け』と名づけている」と誤った教えを受けた、というモノで、父 (斎藤茂吉) にこれを伝えると「エンタープライズは金儲けではなく、『進取の気性』だ」と指摘される。

Java Enterprise Edition が「金儲け版」でも「進取の気性版」でも、たしかにその一面を捉えているに違いないが、違和感がある。そもそも企業とか事業と「進取の気性」がおなじことばであることに無理を感じてしまうのだ。

いまでは結局、エンタープライズと言えば宇宙船(滑空実験機や U.S.S.) ですらなく、アメリカ海軍の原子力空母をまっさきに思い浮かべるのであった。


作成: 2013-05-20 01:53:29.0更新: 2013-05-20 01:53:29.0
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