市井の本屋で電子書籍を買う

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市井の本屋というと、個人経営の小規模店舗からチェーン化され専門書までも備えた大規模店舗までさまざまある。

地方都市のそのまた郊外に住んでいると、個人経営の小規模書店は絶滅危惧種どころか幻覚か亡霊のような存在だ。したがって中〜大規模店舗を利用することになる。中〜大規模書店でも、近頃のネット書店の隆盛と電子書籍の普及という状況下では、立派な絶滅危惧種である。かつて「コンビニでマンガを買う」で「市井の書店における書籍との偶然の出会いや、装丁に惹かれてついつい購入と言った事象を好んでいる」と書いた。もっとストレートに言えば、本屋が好きなのである。そこでコンビニエンスストアとネット書店における書籍購入に制限を課し、市井の本屋にささやかな貢献をしている。

本屋だけでなく、基本的に本も好きだ。束ねられた紙の質感、インクの匂い、本の内容に大して装丁家がどんな答えを出したのか、いろいろな楽しみがある。その一方で本の質量及び体積は悩みのタネである。電子書籍は視覚以外の四感を断念し、単純な情報伝達手段になってしまってはいるが、空間効率はすこぶるよい。

本であってほしい作品もあれば、電子書籍でかまわない商品もある。結局、本と電子書籍を組み合わせて使っていくことになるのだろう。そこで困ったのが「電子書籍を利用すると本屋さんのもうけが減る」という問題である。電子書籍の販売によって得られる利益を、Amazon でもなく DMM でもなくその他ネット書店でもなく、市井の本屋さんに受け取ってもらう術はないか。そのように懊悩していたところ、c-shelf というシステムを知った。


作成: 2013-06-04 14:23:41.0更新: 2013-06-04 14:23:41.0
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