三方一両損 - 佐川急便で荷物を送る

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よく考えてみれば、これまで佐川急便で荷物が送られてきたことはよくあったが、荷物を送ったことはなかった。そもそも、私のような庶民が荷物を送るといえば郵便か宅配便で、宅配便もとくにブランドを指定するわけでもなく持ち込んだコンビニエンスストアの契約した運送会社を使ってきた。今回は取引先の指定により、佐川急便で送ることになったのだ。

まず、どのコンビニから送ることができるのかを調べてみた。驚くべきことに、佐川は特定のコンビニチェーンとは委託関係がないということがわかった。ならば佐川急便の支店・支所そのものか代理店に持ち込めばよい。幸い、通勤経路途中に「取次店」があった。菓子店だそうだ。先週の木曜日に訪ねたのだが、運悪く定休日だった。それにしても、佐川の看板や、シールの類が全くない。立看板が店内に収容されているのかと思い、金曜日に訪ねてみた。

件の菓子店は、ケーキや和菓子を売る町のまさに「菓子店」であった。いろいろな取次店があるものだと思いつつ、やはり佐川の取次店であることを示すものが何一つない。店の奥さんに来意を告げると、ヤマト運輸ならやっているが、佐川の取次店ではないとのこと。なぜか佐川の客がよく来るので、佐川急便にも注意してあるんだそうだ。要するにウェブに誤った情報が載っているらしい。間違ったついでにケーキを買って帰ったのだが、スポンジが上出来でおいしかった。もしかして「隠れた名店」なのではなかろうか。

ここで、別の取次店か営業所に行こうか、とも思ったのだが、ようやく「もしかして佐川急便はクロネコやペリカンと使い方が違うのではないか」ということに思い至った。荷物を持ち込むにしては営業所も取次店も少なすぎる。とくにライバルのクロネコがセブン・イレブン他の圧倒的な密度を誇っているのに比べると、はるかに少ない。もしかして根本的なシステムが違っていて、荷物はとりにきてもらうモノなのではあるまいか。取引先から送られてきた発送伝票をよくよく見ると、0120 で始まる集荷電話番号が記されている。

そうか、そうならばとそのフリーダイアルに電話してみると、「管轄地域外」でそもそも電話がつながらない。これは佐川急便の問題ではなく、伝票をつけてきた東京の取引先の問題だし、取引先に北陸の集荷電話番号の記された伝票まで要求するのは酷であろう。ようやく土曜になって北陸の集荷電話番号を調べて、やっと発送することができたのであった。私は佐川のシステムを理解せずに発送しようとし、佐川は取次店のウェブへの記載を誤り、取引先も佐川の集荷電話が地域によって異なることを知らず、と三方がなんらかのミスを犯していたのであった。これを三方一両損という(ウソ)。


作成: 2013-07-01 13:21:09.0更新: 2013-07-01 13:21:09.0
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