SBH52 と MRZ09

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全く意識していなかったのだが、ハンドセット SBH52 と MRZ09 を併用することになっていたのであった。Pioneer AVIC-MRZ09 は大型の Bluetooth 機器である。7インチワイド画面の他に、DVD/CD 光学ドライブやフルセグメントの地上波テレビ、ラジオなどがついている。このようなゴージャスな付属機能を稼働させるため、パワープラントとして 2,000cc のガソリン内燃機関を備える。パワープラントそのものが重く、その上 60リットル程度の燃料タンクも付属しているため、自走できるように4輪の車がつき、パワープラントはこの車輪の駆動にも用いられる。別の視点から見れば、HONDA ステップワゴンに carozzeria のカーナビゲーションシステムが搭載されたものと表現することも可能だ。さらに正確を期すならば、ハンドセットではなく車載ハンズフリーシステムと言っても良いだろう。

HONDA ステップワゴン Pioneer carozzeria AVIC-MRZ09

当初予期していた運用イメージでは、乗車中に (SBH52 と MRZ09 併用中に) 着信があった場合、どちらも反応して、受話を選択したデバイスで会話を始める、というものであった。車内の場合はは MRZ09 が選択されることだろう。ところが、SBH52 を稼働させたまま乗車すると、MRZ09 は反応してくれない。SBH52 の電源を切れば、MRZ09 が反応する。ここに至って Bluetooth による HFP (Hands-Free Profile) の動作がどういうものかが朧気に見えてきた。

HFP のホストである SOL24 が接続プロセスを fork して複数の接続サポートするものだと思っていたのだが、どうやら単一の接続しか 「できない」または「しない」 ものらしい。規格として「できない」のか、「しない」実装なのかはこれから調べてみたいと思っている。

思い起こせば、SBH52 稼働中は本体で着信を許可しても会話は SBH52 でしかできない。そういえば MRZ09 との通信が成立している状況でも、電話の着信があっても本体はうんともすんともいわない、ということがあった。エンジンをかけたまま駐車場に車をおいて離れると、ある程度距離をおいても SOL24-MRZ09 間の接続が生きていたのだ。会話デバイスは (本体を含めて) ただひとつに限定するのが HFP の基本的な考え方なのかも知れない。

たとえ単一の HFP デバイスの接続しか許されないとしても、MRZ09 稼働中は MRZ09 に、それ以外では SBH52 に接続する優先順位が設定できないのだろうか。ふだんは SBH52 を使用し、車に乗って MRZ09 がオンになったら SBH52 とは切断して MRZ09 に接続し、車のエンジンが切れて MRZ09 がオフになったら SBH52 に接続を復帰する、という if 動作だ。よく考えてみれば、たとえ現時点で設定ができないとしても、そういう応用プログラムを作ってしまえばよいのだ。特定のプロファイルについて、ペアリング済の機器を、ユーザが設定した優先順位に従って接続する応用プログラム。もうしかして、すでに存在しているかもれしない。

備忘録として、SBH52 と MRZ09 が対応している Bluetooth プロファイルを記す。

ProfileSBH52MRZ09
HFP HandsFree Profile
OPP ObjectPushProfile 電話帳転送
PBAP Phone Book Access Profile 電話帳同期
DUN DialupNetworking Profile データ通信
A2DP Advanced Audio Distribution Profile オーディオデータ転送
AVRCP Audio/Visual Remote Control Profile AV機器のリモコン機能
SPP Serial Port Profile 仮想シリアルポート

作成: 2014-03-24 14:57:25.0更新: 2014-03-25 13:22:54.0
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