宮川の謎

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先週末は岐阜高山へ出張してきた。用いた交通機関はバスで、車中 Google Map などを参照することもできたので、永年の疑問がようやく氷解した。

そもそも、神通川が県境を超えて流れてきていることになかなか気が付かなかった。富山県は「富山湾を抱いた盆地」という地理的に矛盾した表現をしたくなる地形で、基本的に山に囲まれているので、県境が分水嶺であるとつい思い込んでしまったのである。よく考えてみれば、かのイタイイタイ病は、岐阜神岡の三井の鉱山から流れてきたカドミウムが原因だったのであって、この勘違いはかなりの大間抜けといえるだろう。

そこで神通川は神岡・平湯を経て安房峠あたりまで遡ることができるのか、と納得したのだが、実はまだ問題が残る。神通川とともに神岡に至る国道41号線、越中街道はその後、数河高原を越えて高山へ向かう。峠という表記は見当たらないものの、実施的には峠越えである。この高原が分水嶺にあたり、高山からは太平洋側に水が落ちていくものと思っていた。ところが。

かねてより不思議に思っていたのだが、飛騨古川と高山を流れる宮川が北上しているとしか思えない。山の中を流れていくので、実は蛇行して太平洋に落ちているのではないかと思っていたのだが、ようやくその正体が判明した。神通川なのだ。

富山湾から遡ると、神通川は岐阜県境手前の猪谷で高原川と宮川の2つの支流に別れる。高原川が神岡・平湯に向かう。国道41号線は神岡まで高原川に沿い、数河高原を越えて古川に達する。これが越中東街道である。一方、宮川はJR高山本線を従えて古川に達する。国道360号線と471号線がこれに従う。越中西街道である。

越中西街道、そしてその基盤となったもう一つの支流を全く知らなかったわけである。機会があれば、西街道を使い、もうひとつの神通川を遡行してみたいものである。


作成: 2014-04-27 00:04:16.0更新: 2014-04-29 23:16:26.0
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