米軍用機命名規則の迷宮 〜 F-5

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FJ-4 フューリー確かに、F-86とは別人だという海軍の主張を理解できないでもない。
F-5 フリーダムファイター/タイガーⅡなんで F-5 はそこそこ美しいのに、後継の F-17/18 あんなことになってしまったのか。

ノースアメリカン F-1 が F-86 ではなくて FJ であるならば、基本的に F-1 から F-11 までは改称された海軍機に占められることになる。F-2〜F-4 はマクダネルの F2H 〜 F4H になり、F-8 ヴォート F8U、F-9 と F-11 はグラマンの F9F と F11F と、ここまでは同じ番号で改称できたのだが、YF2Y、F3D と F4D は行き場がなくなって番号の変更を余儀なくされ、それぞれ F-7、F-10、F-6 となった。そして F-5 には海軍機の割り当てがなかった。おそらく、F-11B改の海外売り込みとかに配慮し、番号の変更を避けようとして「欠番」が生じたんじゃないだろうか。そしてこの「欠番」F-5 がノースロップの空軍機なのである。

F-1 は F-86 だ、と思い込んでいた時には F-11 以下に空軍機が入っていても違和感がなかったのだが、F-1 〜 F-11 までが海軍機が割り当てられていると、どうして F-5 だけが海軍機に混じってそこにいるのかわからなくなる。最初から空軍機なら F-110 近辺の番号が割り当てられたはずだし、海軍なら F2T になったはずだ。そんな話は聞いたことないから、最初から F-5 として海軍機の只中にナンバリングされたのだ。

どうやら、1962年に定められた米軍用機命名規則では、まず海軍機を新たにナンバリングし、新しいものはなるべく若い番号から名付ける、と定められていたようだ。そうなると海軍戦闘機に番号を付け直したあと、一番若いのは F-5 だ。そういう規則であったというならば、別に迷宮でも何でもない。

戦闘機だけでも、F-13 とか、F-19 とか、F-24〜F-34 とか、その後の欠番の作りっぷりを見ていると、F-5 ひとつぐらい欠番にしても良さそうな気がする。そうしなかったのは規則を定めた当初で、なにがなんでも規則を守ろうとしていた当時ならではのことだったからなんだろうな。


作成: 2014-10-04 09:40:03.0更新: 2014-10-04 09:40:03.0
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