なめこといつまでも

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子どもの頃は好き嫌いが激しく、食わず嫌いでもあった。一方、「なめこ」といえば、ぬるぬるした外見が如何にも食わず嫌いの餌食、というか絶対食指を動かさないだろうという代物である。だから、小学生の頃、那須高原への旅行の帰り道、東北線の駅で立ち売りさていれた「なめこ汁」を食べたいと訴えたとき、両親がそれに半信半疑であったのは当然のことであった。たしかに、家で「なめこという茸のはいった味噌汁」として提供されていたら、おそらく食わず嫌いを発動させたことは間違いあるまい。このあたりは旅行の魔法というべきであろう。この出来事以降、偏食な小学生の好物リストに「なめこ」が加わったのであった。いまからおよそ半世紀前のことである。

それから40年後、再びなめこと邂逅することになろうとは。


作成: 2018-06-10 11:37:16.0更新: 2018-06-12 19:52:27.0
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