データベースがある意味私の鬼門である。なぜそうなったかというと、大学院生時代に消化器外科医のところで症例データベースなぞ作ったところに原因がある。
私は当時も現在も結構冷血なヒトなので別にデータベースの項目に死亡日とか生存日数なんて言霊を信じるタイプの人ならそれだけで忌避してしまうデータ項目があったことにビビッタわけではなく、やはり当時のパソコンデータベースとして普及していた dBase II にはまったことが問題だったのだろう。
dBase II は関係データベースの一種ではあったが、表の正規化とその関係よりも検索の高速性を重視した DBMS だった。当時のパソコンの能力としては正解だったとは思うが、インデックスを如何に巧みにつくって検索を高速化するか、というのが実用上の課題であったのである。
そのほか、dBase II には当時、すなわち 1985年頃にはありがちな使いにくさやら OS もろともデータを宇宙の彼方に葬り去ってくれる奇癖やらがあって結構ひどい目にあったのだ。
プログラミング言語の方は当時使っていた BASIC から C、ごく短期間の perl から Java へと順調に移行してきたわけだが、データベース系は「そんなものを使うよりプログラミング言語を使ってCSV ファイルを処理していた方がよっぽとマシだ。」という認識でいたわけだ。
昔とった杵柄により、 SQL で SELECT 文を書くべき場面でも、dBase II の search 文を書きそうになる。なまじ二文字目まで s-e で始まるもんだから厄介だ。
そうはいってもデータプールとして変に CSV ファイルにするよりも「事実上の標準」SQL を使う方が合理的と思える今日この頃だ。得体の知れないデータベースへのわだかまりを払拭して次のステージに進まなくてはイケナイ、ということが解かっていながらがらすすめない、というところが基本的な不調の原因ではあるのだがな
念のため書いておくが 5-1 で勝利に終わった対読売戦を堪能しつつ飲んだ後なのでしっかりと酔っ払い日記である。