超音速は夢か(再び)

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一般庶民にはどうやら夢らしい超音速旅行。夢どころか21世紀後半は「時速900kmも夢」となるのかもしれない。

西川渉さんの「航空の現代」によると、ボーイングの次世代機研究は「環境問題と経済問題の2つの重要課題の克服を目標として」いるとのこと。この問題の解決をはかるのに、速度は犠牲としてしまうことになりそうだ。

いまの旅客機は遷音速 (亜音速といった方が正しいんだろうな) の速度域を使用していて、早いもので時速 950km といったところだ。航空機の場合は「対地」速度ではなく「対気」速度が問題になるのだが、おおむねこのあたりの対気速度を有しているはずだ。次世代機ではこのあたりを我慢して時速 800 km 代に抑える代わりに環境にやさしく経済的な旅客機にしようというわけらしい。

一方、もしかすると一般庶民にも超音速旅行への道が開けぬわけではない、という話もある。ビジネスジェットの世界では、どうやら超音速ビジネスジェットというものが開発の視野に入りつつあるらしく、今後10年で実用化しようとしている会社もあるらしい。

もちろんビジネスジェットであって旅客機ではないから、一般庶民向けではないのだが、ちょっとサイズを大きくすれば旅客機として運用できないことはない。あるいは、ビジネスジェット仕様のままでも旅客運送をやる会社が出てくるかもしれない。

もちろん料金は在来線ファーストクラスよりとんでもなく高いものなるだろう。仮りに冥土の土産に太平洋路線あたりを超音速で、と思ったらどの程度の運賃まで容認できるのだろうか。1000万円級だったらお断りだ。もう少し足して音速を越えたついでに宇宙にまで行く。うーん、庶民感覚だとファーストクラスの3倍程度だろうか。ファーストクラスの一往復半の料金で片道だけ超音速、というのだったらなんとか納得できそうな気がする。一往復半というのがなんとも庶民的セコさだが、もう片道をエコノミークラスを利用することを考慮すると、二往復分、ファーストクラスの4倍というわけにはいかないのである。


作成: 2006-05-15 09:58:37.0更新: 2006-05-15 09:58:37.0
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