コンサル会社って

<< 戻る   トップ >>

天下のマスコミ、三大新聞もけっこうヒドイ日本語を使うことがある。今日の asahi.com の社会面の見出し「許可なく出資金集めた容疑、福岡のコンサル会社を捜索」。

えーと、「コンサル会社」ってなにをする会社ですか? 里山から降りてきて農作物に被害を及ぼす猿の対策とかを事業としている会社ですか?コンビニエンスストアをコンビニと略すからといって、コンサルティングをコンサルと略していいのですか?

まんが家・村上たかしによると大阪には「マッサージ」を「マッサー」と略す、たとえ一字でも略さなくては損だという誤った節約意識があるそうだ。もしかするとこの記事を書いた記者は大阪人かもしれない。しかしながら、大阪以外の日本ではマッサージをマッサーと省略しないように、コンサルティングをコンサルとは言わないのである。

まあ、見出しをなるべく簡潔にしたかったという気持ちはわからないでもない。しかし、コンサルティング (consulting) を略すならせめて「コンサルト(consult)」だろう。一文字足してほしかった。あるいは、コンサルトなんてカタカナをつかわずに、「○○相談会社」とか「○○顧問会社」とか同じ文字数でわかりやすい表記もあるだろうに。

いま記事を見直してみたところ、記事本文には資産運用コンサルティング会社、とある。そうすると資産運用顧問会社もしくは資産運用指南会社といったところか。文字数多いね。こうなったらいっそのことちゃんと「コンサルティング会社」と書いてもらって、前半を「出資法違反容疑」とかで簡潔にまとめるか。

そういえばカタカナ語を漢字表記する試みがどっかでやっていたような気がする。コンサルト/コンサルティング/コンサルタントあたりはどうするのだろうね。まあ、「デフォルト」を「初期設定」と読みかえるすさまじい誤訳の世界だからコンサルの方がマシ、ってなことにはなっているのだろうけど。


調べてみた。「カタカナ語を漢字表記する試み」は国立国語研究所「外来語」委員会の「外来語の言い替え提案」だそうだ。ちなみにコンサルト/コンサルティング/コンサルタントの言い替え提案は今のところなされていないようだ。「公共性の高い場面で使われている外来語のなかにも,一般への定着が不十分で分かりにくいもの」だと思うけどな。


作成: 2006-06-06 18:19:00.0更新: 2006-06-06 18:19:00.0
http://museo-anonimo.jp/nanban/?id=215,http://museo-anonimo.jp/nanban/tr/215