チャベス大統領のこと。

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いろいろなこと (仕事関連の〆切) がわだかまって、絶スランプ状態である。この「チャベス大統領」関連の話題も昨日書こうとしていたのだが、なんだか日本語が変になってしまって断念した。日本語の記述および推敲能力に重大な障害が発生している模様だ。

非常に不安を感じたが、不安だからといって (日本語を) 書かずにいるとさらに重篤な状態になる恐れもある。そこで、このさい片言の日本語でいいからとりあえず「書く」ということを優先することにした。ほら、なんか変な日本語でしょう。

さわやかな反米姿勢をネチネチと貫いて反米家のみならず一部の親米家にまで大人気のチャベス大統領であるが、ベヌズエラ・ボリバル共和国では貧困層を中心に大人気らしい...。と、ベネズエラの正式名称、昨日の日記に書いたはずだが、と思って読み返してみると、ボリバルをボリビアって書いているよ。しかも今日は今日で「ベヌズエラ」になってるし。やっぱり障害発生中?

ええい、とにかく、貧困層に手厚い保護の手を差し伸べた、というのが人気の原因であるようだ。なにしろベネズエラは産油国。富の再分配って奴ですな。

資本主義、というかたぶん「新古典派」の自由経済では、政府は市場に介入せず、したがって富の再分配なんかもやらず、ひたすら弱肉強食で行こう、ということになっているはずだ。勝者は消費活動を通じて哀れな敗者共に富を再分配するからオッケェ、ということらしい。ところが富、というかお金にはとんでもない性質があるのでそうはうまくいかないのだ。お金はさみしがり屋なのだ。

勝者の富の分配先は消費だけではなく、投資にもあてられる。まあ、これによっても富が再分配されるにはされるのだが、よく考えてみれば損するとわかっているところに投資するはずもない。結局、勝者は勝者に投資するのであって、すくなくとも勝者以外への分配が起こりにくくなるはずだ。けっきょく富は勝者グループの中に停滞するのである。

さて、ベネズエラだが、いかに天の恵みの石油資源があったとしても、いかに石油で潤った勝者がいたとしても、一握りの勝者の中に富が停滞しては貧困層が発生するし、そこから抜け出すことができないだろう。また、貧困層の存在故に国内の投資先は限られ、海外投資というベネズエラ的には富の再分配を期待できない投資が行われるのではないだろうか。ようするに市場における富の再分配は期待できない状況にあっても不思議はない。というか、チャベス以前はそんな状況だったのではないか。よくしらないけれど。まあ、あとはベネズエラの国情にせよチャベス氏の政策にせよ憶測と妄想に基づいて話を進める。

妄想のベネズエラにおける憶測のチャベス大統領の「富の再分配」政策は、ベネズエラの現状に合致した優れた政策であると評価できる。富の再分配により、貧困による教育の不足、国内市場の育成、「豊かになる機会」の平等が達成できるからである。同時に、いつかはこの「富の再分配」または「福祉重視」政策から「競争重視」政策への転換を行うタイミングをはかることが重要だ。いずれは、貧困層から「豊かになる機会」を捉え、豊かになる人々が出現する。そのとき、「働いても働かなくてもそう生活程度が変わらない」のではその後の発展が見込めない。

とはいっても、中間層ーチャベス大統領の福祉政策によって「機会」を捉えた人たちーが出現するのは、チャベス大統領の任期の後だろう。注意しなくてはならないのは、この福祉政策が永遠には続かないことを予告しておくことだ。貧困層が相対的に減少すれば、いずれ富裕層と中間層は競争社会を望むようになる。そのときに政策転換を行える政党と指導者を選択することができる政治的な自由は必要だ。

チャベス大統領には、「独裁者になろうとしている」という悪い噂もある。たとえば、憲法を改正して大統領三選を可能にした、貧困層には個人崇拝の傾向が見られる、などだ。三選に関しては、いずれは憲法の再改正で二選に戻す必要があると思うが、それほど無体な話ではない。チャベス大統領は 1999 年初当選。旧憲法では大統領の任期は 5年で二期まで。彼への貧困層の支持から考えると、ふつうに二選されても 2009年までは大統領を勤めただろう。クーデターやら憲法改正やらでこれが2012年まで延びたわけだが、これ以上の任期さえ望まなければ永世大統領となって独裁に走ろうとしているとは思えない。ただし、貧困層の個人崇拝には警戒が必要だ。チャベス氏本人が望まなくとも、福祉政策の延長を望む人々に担がれてしまうかもしれない。

まあ、2012年まででは中間層は育ってこないだろうから、さらに1〜2期福祉政策路線でいく政治的後継者を育てて円満に政権から退いてくれれば、うまくすれば「ベネズエラ発展の礎を築いた名大統領」としてその名を残すこともできるだろう。しかし独裁者になる気配も感じられる。

中村喜四郎君同様、生温かい目でウォッチしていくとしよう。

ああ、64bit 版のFIrefox は不安定なのか。長文打ったのに消えてしまった。と思っていたらなぜか Thunderbirdもつぶれるし。うーん、32bit 環境に戻そうかな。

まあ、日本語ライティングのリハビリという所期の目的は達成されたか、または変な日本語に自分自身がなれて納得してしまったようだ。いずれにせよ前向き/後向きの障害克服がなされたわけだが、素人の海外政治評なんて読んでて甚だしくつまらないだろうな。


作成: 2006-12-06 10:19:21.0更新: 2006-12-07 09:35:33.0
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