「中世の秋」読了

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人生の秋に欝々としながら、やや欝々とした内容のホイジンガ (Johan Huizinga) 「中世の秋」を読みおえた。

そもそも、なんでこれを手にしたかというのが定かでないのだが、たぶんヨーロッパ史関連の、それもハプスブルク家関連の新書で「中世の生活の様子はホイジンガの『中世の秋』に活写されている」という記述があったことによったのだと思う。

そもそも、文化史とか生活史にはあまり興味がない。中学・高校の歴史教科書には、歴史事件の記述の後に文化・宗教史が描かれていたように記憶しているが、信長・秀吉の天下布武・天下統一の活躍の後に「安土・桃山時代の文化」とかが記述されても、心ははや関が原から大阪冬の陣・夏の陣にあってそんなものは後にしろよ、とむしろ文化の記述を疎ましく思ってしまうのもまた無理がなかろう。

そんな私がどうして「中世の秋」に食指を動かしたかというと、たんなる間違いである。そのため、第1章の「激しい生活の基調」を読んでは中断、なにが書かれていたか忘れてしまったのでまた読み直し、というのを何度繰り返したことか。

この度は、たいそう忍耐を要した「ローマ帝国衰亡史」の後だけに、どうにか読みとおすことができた。なにしろそれ自体が古典である「ローマ帝国衰亡史」に比べれば、「中世の秋」は20世紀の書物である。ちょうどビザンチン帝国の滅亡とその後あたりが「中世の秋」にあたることでもあり、ビザンチン滅亡後のヨーロッパ史を知ることができるかも、という期待もないではなかった。

続く予定。

人生の秋の、束の間に見えた晴れ間に。


作成: 2007-03-08 22:29:32.0更新: 2007-03-08 22:56:59.0
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