麺類専用箸

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今日、麺類専用箸なるものを入手した。正確にはうどん専用箸である。食器などというものは実用的であれば安いものほどよいという価値観を持つ私が大枚1500円もはたいて箸を購入するの極めて異例のことである。

麺類を食べる箸は、麺類が滑り落ちないものでなくてはならない。その点、一般的な塗り箸は表面が滑りやすいところへもってきて先端の断面が円形で、麺類を食べるには正直言って適さない。実は、割り箸こそが麺類を食べるのにもっとも適しているのである。

私はエコロジストではない。しかし、一食につき一組の割り箸を消費するのはどうも心が痛む。外で食べるときなどは箸代も値段のうちと割り切って消費しまくるのだが (無駄に使うわけではない)、家では一食につき一組を使うのはどうも気が引けるのだ。そこで、一度使用した割り箸を洗って再使用することになる。

この行為はたしかにエコロジカルかもしれないが、見た目の悪いことは認めざるを得ない。それでも独身時代は割り箸を再使用し、麺類を食べる道具としての快適さとちょっとしたエコを両立させてきた。ところが結婚して同居人が増えるとそうも行かなくなってくる。妻は割り箸の再使用などいやだというのである。

別に妻にまで割り箸の再使用を求めたわけではない。私が麺類を食べるときに割り箸を使いたいだけなのだ。この問題は食生活の価値観の相違を元に、やや感情的な対立を含みつつ、長期化の様相を見せ始めていた。

そんなときに、妻が割り箸再使用の対案として出してきたのが麺類用の塗り箸であった。こちらとしても、麺類の操作性が割り箸に匹敵するのならば割り箸にこだわる理由はほかにはない。といって、直ちにその提案に乗って買い求めにいったわけではなかったのだが、たまたま見かけたので試用することにした。恐ろしいことに、この麺類専用箸は、麺類のジャンル別にそば用、ラーメン用、パスタ用などが売られており (長崎ちゃんぽん用や冷麺用、そうめん用などはなかった。たまたまおいていなかったのだろう)、その中から比較的汎用性が高くて丈夫そうなうどん用を求めてみた。

麺類専用箸  拡大図<

写真のように、手元は円形断面であるが、先端は角型、それも4隅に突起がついていて割り箸に近い。このほかのものは、先端の角型断面は共通しているもの、先端が細く、4隅の突起が省略されているものもあった。

さっそく試してみた。麺はとにかく円形断面の塗り箸と相性の悪い「マルタイラーメン」である。麺の操作性は非常によかった。若干違和感があったのは、手元まで角型断面の割り箸に対して、手元部分が円形断面であることと、それに伴って重心がやや手元側にあることに起因するのであろう。このあたりは道具としてなじんでくれば問題でなくなるはずだ。

ところで、京都に箸で和風パスタを食べさせてかつおいしい店がある。しかし、一般的にはスパゲティは箸ではなくフォークで食べたほうがおいしいと思う。


作成: 2003-08-24 13:25:19.0更新: 2003-08-24 13:25:19.0
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