なぜ日本では極右政党は台頭しなかったのか。

<< 戻る   トップ >>

やや持ち直してきたものの、相変わらず不景気である。政治も閉塞状況からは脱していないようだ。ふつう、このような状態になると極右と極左の台頭があってもよさそうなものである。

極左の台頭がなかったのは、だれもが共産主義に幻想を抱かなくなったためと思われる。やはり20世紀に存在した社会主義国群への幻想と絶望により、共産/社会主義経済による不況の打開への期待を誰もが抱かなくなったことを示しているのだろう。

一方、極右の台頭はヨーロッパなどでも見うけられ、民主主義与党への不満の受け口として機能している。アメリカのブッシュ政権も右派的な政権として支持されている可能性がある。日本人が極右の主張を受け入れることがないほどに政治的に成熟したとは思えないので、日本でなぜ極右政党の台頭がなかったかは謎である。

現在の極右政治家で勝利を収めたといえるのは東京都知事だけである。ふつう、首都の首長を極右の政治家が占めたら、極右勢力の台頭があっても不思議はないだろう。しかし石原氏本人は自分を極右政治家と考えていないようだ。都民も極右政権を選択したとは言い切れない面もある。


作成: 2004-04-30 14:58:50.0更新: 2004-04-30 14:58:50.0
http://museo-anonimo.jp/nanban/?id=373,http://museo-anonimo.jp/nanban/tr/373