2004年03月16日 «Tue»

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もうすぐ仕事の多忙期に入る。というか入っているのだが、昨日は夕刻から久しぶりに小説を堪能した。ブラムストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」である。吸血鬼ものが好きだといっているわりには吸血鬼ものの「原典」ともいうべきこの作品を呼んでいなかった。文庫で本文が540ページになりなんとする作品で、文庫初版が 1971年だからかなりの難物である。訳者は平井呈一、いまの訳者にはこの訳はできまい、という難くて硬い訳である。久しぶりに「読めない漢字」というやつに出くわした。昔は辞書で調べたりしたのだが、文脈と字面でおおよその意味をつかんで読み飛ばしてしまった。ちと残念だ。

内容はさすが吸血鬼ものの古典にして典型、予想通りストーリーが進んでいく。ホラーとかサスペンスとして楽しむべきものではない。むしろ古典として、19世紀末のイギリスの生活や、その人たちはこのようなことに恐怖と戦慄を感じたのか、などとしみじみと味わうことができる。

私の読書は波がある。どうも海外小説読みの波が来そうな気がするが、ゴールデンウィークあたりまで我慢していたほうがよさそうだ。なにしろ小説を読み始めると他のことは仕事を含めてなにもしなくり、ヒトとして完全に機能不全に陥ってしまうのだから。


作成: 2004-03-16 21:11:08.0更新: 2004-03-16 21:11:08.0
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