営業物語 (西原 理恵子)

<< 戻る   トップ >>

西原理恵子の「営業ものがたり」を読んだ。「上京ものがたり」「女の子ものがたり」と三部作を形成する「ものがりシリーズ」最終巻である。ただし、「上京」「女の子」の続きだと思うと大間違いで、通常ならこの2作の「おまけ」として取り扱われるべきものだが、それでもやはり西原ワールド的には三部作を形成してしまうという、三部作の概念を打破してしまうすさまじい「三部作」最終部である。

その中に、西原作品を書棚のどこに置くべきか逡巡する書店員のインタビューが登場する。「文芸でなしサブカルもどうか、エッセイでも変だし...」。

そうか。やはり書店も困っているのか。読者、というか消費者だって困っているのだ。はじめて行った書店で西原本が置かれている場所を探すのは至難の技である。行きつけの書店でも油断できない。模様替えをしたときは当前として、そうでないときでも突然行方不明になったり元の場所に戻ってきたりする。

もっとも富山市の書店ではどうやら「西原理恵子はサブカルチャーとして取り扱う。」と見解が統一されたらしく、それほど困ることはなくなった。

現時点で漫画で表現されたサブカルチャー書籍というのはかなり正解に近いと思うが、結局のところ「西原理恵子」という何にも属さない分類項にするのが正解なのだと思うぞ。


作成: 2005-11-03 11:54:46.0更新: 2006-07-30 13:28:38.0
http://museo-anonimo.jp/nanban/?id=43,http://museo-anonimo.jp/nanban/tr/43