老夫婦「博士の愛した数式」を見る。

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明日友人の結婚式があるので、東京の実家に帰省している。もともとの予定では妻と一緒のはずだったのだが、妻は風邪の治療中で、一人で帰ってきた。

この友人というのがまさしく類が友を呼んだとんでもない奴で、披露宴も何があるやら想像もつかないのだが、その顛末はお楽しみ、というところだ。野暮用があったので夜9時過ぎに実家に辿りついたのだが、両親はテレビで映画「博士の愛した数式」を観ていた。

おおよそ人情話であることは想定されたので、できれば避けたいシチュエーションだ。人情話が嫌いなのではない。実は好きなのだが、泣けるカタルシスにいたる経過がすごくイヤなのだ。ええ、私は人情話で泣く人です。実は。好きなんです。愛しさ余って一兆倍で憎んでもいるんです。だから避けられるものなら避けるんです。

しかし映画そのものよりも、一度はどうやら映画館でこの映画を見たらしい両親の、そして小説も読んだらしい両親の、「こんな場面あったけ」「小説にはこの描写はあった/なかった」の会話のほうが、「記憶」をテーマとした作品の内容とも関連して恐ろしいやら微笑ましいやら。


作成: 2007-05-19 23:44:33.0更新: 2007-05-19 23:44:33.0
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