SFとスペオペの間、そして神話の可能性

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「地球へ...」を読んで受けた感銘がまだ尾を引いている。だからこそこの作品の魅力の正体を知りたい。

宇宙を、未来を舞台にして新人類や宇宙戦艦が登場するこの作品は、SF なのかスペースオペラなのか。SF ならば "Sense of Wonder" が、スペオペならばストーリーテリングが魅力の解析の入り口となる。

「スペースオペラ」には語源があって、「ホースオペラ」である。「ホースオペラ」とは、西部劇の体裁をとったフィクションだ。本当の西部劇は、アメリカの開拓時代の、その苦労や生活、すなわち「開拓文化」のなかにある。一方、「ホースオペラ」は例えば単なるラブストーリーを西部を舞台に展開したものであって、ストーリーを東部エスタブリッシュメントやヨーロッパの田舎や都市に移し、カウボーイのかわりに紳士が、ライフルの代わりに短剣を小道具としても違和感なく成立する、いわば「たまたま西部が舞台の物語」である。「スペースオペラ」も「ホースオペラ」と同様に、たまたま「未来・宇宙」が舞台の物語で、現在や過去・地球上でも同じ物語の展開が可能なものをいう。

したがって、それが SF であるかスペオペであるかは、他の時代や場所に移しても同じ物語が成立するかどうか、ここに関わってくる。

酔っ払っいながらもここまで書いたのだが、煮え煮えと考えていると、SF でもなくスペオペでもなく、神話である可能性すら浮かんできた。これ以上の検証は後日。


作成: 2007-06-08 22:05:52.0更新: 2007-06-08 22:05:52.0
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