いつのまにやら喘息持ちになっていたので、痰が多いときには気管からいろいろな音がする。ときには「ニャー」というかすかな猫の鳴き声に聞こえるときもある。ところで、今日はそれほど気管に問題なし。妻が「風呂桶に洗剤を撒いたから洗ってくれ」というので風呂洗いをし、ちょっとベッドに横になってふと息を吐いた瞬間にとてつもなく大きな鳴き声が鳴った。第一印象は「なんと見事でリアルな鳴き声であることか」であり、次いで「え、そんなに喘息ひどい?」と考えた。しかしどう考えてもおかしい。
ようやくベッドのヘッドボードの裏に本物の猫がいるのだ、と思い当たった。我が家の飼い猫にあってヒトにまつろわぬ猫、ミネルバがいた。最近は50cmぐらいまで近寄っても大丈夫だが、寝室にいたところに私が入ってきて逃げ場を失い、裏に逃げ込んで静かに潜んでいたらしい。たまたまこちらが息を吐いた絶妙のタイミングで鳴いたので、気管の喘音と勘違いしてしまったのだった。
ところで、風呂洗いに関しては、私も洗剤を撒く係を希望する。