家電量販店はたいへんだ。

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妻の書斎に同居していた理由の一つが、12畳の部屋にエアコンを導入するのが無駄であろうという判断であった。妻の書斎機能充実という事情の変化に伴い、6000円ほどで壁をつくり、容積が半分以下ならば小型で安価であろうから、エアコンを導入することにした。

家電量販店などどこでも同じで思い入れする必要はないはずなのだが、そこはやはりいつもの店で、と思ってしまうのだ。ところが今日の広告を見ると、いつもの Y電器よりとんとご無沙汰の K電器のほうがやすい。まあ、Y電器はかねがね他店より安くする、と豪語していることでもあるので、K電器の広告を持って出かけてみた。

量販店に勤めていた友人によると、量販店は相互に広告をチェックし、あるいは店員を他店に派遣して価格をチェックさせるのだそうだ (ただし5年ほど前の情報なので、状況は変わっているかもしれない。なお、他店の店員というのは多少変装しててもちゃんとわかるらしく、携帯端末やボイスレコーダーはもちろん、筆記用具すら使わないのが当時のマナーだったとか)。広告の価格だし、当然そのくらいはチェックして同一価格以下になっていることを期待していた。

ところが、K電器より高かったのだ。3000円ぐらいの価格差ぐらい、この際目をつむっちゃおうか、とも思ったのだが、3000円あれば350mlの発泡酒なら24本買える、と思い至り、念のため店員さんに K電器の広告を見せて、「できれば『いつもの店』で買いたいのです」としおらしく言ってみた。下がらないなら K電器にいくだけのことだし。やはり3000円あればビールの350ml缶で18本も買えるし。

店員さんから K電器の広告の貸与の申し出があったので快諾し、「しばらくお待ちください」とのことで待つことにした。件の店員さんは、広告のコピーをとったり方々に連絡したりとなかなか忙しそうな様子であったが、やがて K電器よりさらに 3500円安い価格を提示してくれた。3500円をビールと発泡酒の価格差に補填すれば、84本分の発泡酒をビールに昇格させることができる。なんと素晴らしいことか。即座に購入した。

店員さんの慌てぶりからすると、もしかすると、Y電器は K電器の広告チェックを怠っていたのだろうか。それにしても、電器製品の値引き交渉をするのは久しぶりな上、あざやかに決ったので気持ちがよい。


作成: 2007-06-23 23:02:47.0更新: 2007-06-23 23:02:47.0
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