「新書ヨーロッパ史 中世篇」

<< 戻る   トップ >>

堀越孝一編・講談社現代新書の「新書ヨーロッパ史 中世篇」の編者による概説「ヨーロッパの成立」を読み終えた。評価は「380円返せ」である。本の値段は780円で、その半分弱が概説なので、このような評価になるのだが、とにかく忍耐の必要な概説であった。

そんなありさまなので、編者の堀越氏とはどのような人物なのか、というところまで考えてしまった。なんとなく見覚えがある、と思ったらホイジンガーの「中世の秋」の訳者ではないか。ということはヒトが理解できるようにモノを書くことができるヒトに間違いなく、それにしてもこの概説はどうしたのか。大脳生理学的な不幸でもあったのだろうか。

堀越氏は講談社の「世界の歴史」シリーズで「ヨーロッパ世界の成立」を書いている。おそらく講談社学術文庫の「中世ヨーロッパの歴史」が同じ内容の著書だろう。こちらが油の乗っていたころのヨーロッパ中世史の概説なのかもしれない。また、現代新書でも「ブルゴーニュ家」を出している。読んでみることにしよう。

... と思って amazon の書評に当たってみた。「新書ヨーロッパ史 中世篇」についてはやはり概説がひどい、という点では一致していて、唯一評価する意見も「ヨーロッパ中世史上級者向け」とのことだ。新書を上級者向けに書いてはまずいだろう。

同じく現代新書の「ブルゴーニュ家」もどうやら「読みにくくて」「上級者向け」らしい。講談社学術文庫の「中世ヨーロッパの歴史」は昨年 5月の出版なのだが、書評なし。

ああ、世の中には「訳者として優秀」でも「著者としてはダメ」なヒトがいるものなのか。とりあえず、「中世ヨーロッパの歴史」を少々立ち読みしてから判断することにしよう。

とにかく、380円返せ。


作成: 2007-09-23 05:35:29.0更新: 2007-09-23 05:35:29.0
http://museo-anonimo.jp/nanban/?id=554,http://museo-anonimo.jp/nanban/tr/554