超人オリンピック

<< 戻る   トップ >>

超人オリンピックと言っても、ゆでたまごの「キン肉マン」の超人オリンピックではない。人類のスポーツ競技としてもオリンピックのことである。といっても、オリンピックを国際運動会と言い放つ人の言うことだからまともなオリンピックではない。

せっかく人類の限界に挑戦するのだ。別に薬を使ってでも、とにかく速く走る、跳ぶ、投げる人間を見てみたい。そしてその記録が在来型オリンピックよりどのくらいすごいのか、見てみたいのだ。速く走りたいのだから、高く跳びたいのだから、遠くへ投げたいのだから、そういう人間が薬を飲もうといいじゃないか。とんでもない記録が出るのなら。

ところで、なぜ現代のスポーツにおいてドーピングは不正行為になっているのだろう。ドーピングも競技の一要素としてしまったらマズいことがあるのだろうか。

ああ、ドーピングの歴史はマズいことの歴史だ。選手の健康への悪影響である。20世紀前半のドーピングでは、覚醒剤や興奮剤を使用することがあったらしく、競技中に死亡した例まである。また、内蔵疾患や人格荒廃などの副作用をもつ薬物も使用されていたようだ。いくら好記録を出したくとも、いくら選手が望んだとしても、やはり選手の健康を損ねたり死なせちゃったりする薬物は「超人オリンピック」でもまずい。「日本のカモハシ選手、大会後の人格荒廃を覚悟のドーピングで新記録に挑みます」は自己犠牲の悲壮な尊さとかではなくやっぱりタダの馬鹿だ。

一方、アメリカ大リーグの選手はよい薬を使っているのか、それともまだ副作用が顕在化していないだけなのか、健康そうに好記録を出している。もしかして健康被害を与えずに筋肉を増強したり酸素運搬能力を向上したり反射速度を高めたりするよい薬もできているのではないか。もしそうなら、「超人オリンピック」では「利用可能な薬物」を限定した上で、かつ禁止薬物も設定する必要もあるな。そうなるときっと血液検査では利用可能薬物の反応に偽装する禁止薬物とか、ややこしいモノも出てくるだろう。ドーピング検査はそれはもう複雑になりそうだ。

はたして、健康被害を与えないスポーツ機能促進薬なるものはあるのだろうか。あるならば、それを利用した超人オリンピックは見てみたいものだな。アメリカの製薬業界とか企画してくれないだろうか。


作成: 2008-01-21 21:03:15.0更新: 2008-01-21 21:03:15.0
http://museo-anonimo.jp/nanban/?id=605,http://museo-anonimo.jp/nanban/tr/605