富山地方鉄道笹津線

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富山で暮らすようになって13年ほどになるが、かつて「笹津線」なる鉄道があって廃線となったことを知ったのはここ2・3年のことだ。あるいは、それ以前にも聞いたことはあったのかもしれないが、記憶には残っていない。東京の実家の近くにはやはり廃線となった国鉄下河原線があった。「国鉄」下河原線と書いたが、廃線になったのは1976年9月だそうだから国鉄なのだ。ちょうど実家の新築が始まったのが廃線前後なので、下河原線を走る貨物列車をみた記憶がある (あるいは後付けの記憶かもしれない)。引っ越したときにはまだ線路が敷設されたままで、ポメラニアンをつれて散歩をした記憶がある。その後遊歩道として整備されていくようすを実家の窓から見ながら高校時代を過ごしたのだ。

そんなわけで、廃線「笹津線」がその後どうなっていったのか、きわめて希薄な興味は持っていたのである。そして今日、仕事の帰りに行きつけのスーパーマーケットのそばの本屋に寄ると、「私鉄の廃線跡を歩く 3 北陸・上越・近畿編」という本が横積みされており、「笹津線」項を読んでみれば件のスーパーマーケットの横を南北に走っている道が笹津線跡だったのである。そう言われてみればその道は南富山の起点あたりでも妙な支道があったり、幹線道路でもないのに公衆トイレのあるパーキングがあったり、笹津の終点付近の国道との合流もなにか不自然だったりと、たしかに「元・鉄道」な箇所に思い当たる。

結局、それとは知らずに笹津線跡を日常的に愛用していたわけだ。せっかくだから、自転車や徒歩で「笹津線の痕跡」を探し歩いてみるとしよう。

それにしても、もし笹津線が廃線になっていなければ、我が家は「駅から歩いて10分」の好立地にあったことになる。1975年4月の笹津線廃線の最大の原因はモータリゼーションとされているが、その車社会が黄昏ている今となっては、つくづくもったいない廃線であったと思う。


作成: 2008-05-16 20:51:41.0更新: 2008-05-16 20:51:41.0
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