プロプライエタリ

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プロプライエタリ (proprietary) は英辞朗によると「所有」に関わる単語で、「〔製造・販売物が〕商標[特許]で守られた」という意味もあるのだそうだ。一方、"proprietary client software" になると簡潔に「専用クライアントソフト」だ。

Ingres III システムがらみで、AMD/ATI Radeon のグラフィックドライバの最新版を待っている。とにかくまともに動いてくれさえすればよいのだが、現行のドライバではツインヘッドをまともに表示するには一度画面のスリープ→復活の儀式を行う必要があるのだ。Fedora9 のグラフィックドライバとしては、Xorg のドライバを使う方法と、ATI の Proprietary Driver を使うという選択肢がある。そういうわけで "proprietary" ってなんだ、という話になったわけだ。

メーカーの所有するドライバということであれば、これまでの「メーカー謹製ドライバ」あるいは「メーカー純正ドライバ」で十分だろう。しかしどうやらわざわざ「プロプライエタリ」と称するのには、どうやらソフトウェアの著作物としての諸権利のあり方やらその対価やらからんでいるようだ。

あらためて調べてみてわかったのだが、フリーソフトウェアとフリーウェアは異なるもので、権利関係から自由 (自由に利用・複製・学習・変更・再配布) なものがフリーソフトウェアで、無料で使用できるのがフリーウェアなんだそうだ。だから有償のフリーソフトウェアがあったり、複製/再配布を禁じたフリーウェアはあってよいことになる。プロプライエタリは「フリーソフトウェア」の反対概念で、利用・複製・学習・変更・再配布になんらかの制約があるものをさすらしい。ただし、フリーソフトウェアと同様に有料・無料については規定しない。

どうやら、わざわざ「プロプライエタリ」と断っているソフトウェアは、どうやら「権利は制限するけど無料」というカテゴリで使用される傾向があるのではないか。プロプライエタリかつ有料のソフトウェアには日本語では「商用ソフトウェア」と呼ばれるのである。商用ソフトウェアではないけれどプロプライエタリなのだ。また、多くの「フリーソフトウェア」は同時にフリーウェアでもある。このイメージを「プロプライエタリ」ソフトウェアにも適用し、所有権は確保してあるけれど無料のソフトウェアをプロプライエタリソフトウェアとしているのだろう。

しかし、うっかりしていると「プロプライエタリ = 無料」とかいう誤解が一人歩きして詐欺のネタになったりするのだろうな。


作成: 2008-06-21 21:29:54.0更新: 2008-06-21 21:29:54.0
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