ポニョの撃退法

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本論に先立ち、多くの人々にとって、「ポニョ」は撃退の対象ではないことを理解していることは申し述べておこう。どのようなケースで「ポニョ」が撃退の対象になるのかというと、おもに聴覚分野においてである。

どうやら多くの人にとって、ある楽曲が頭の中でリフレインして自分でも制御不能に陥るという現象は多く経験されているようだ。「崖の上のポニョ」の主題歌もそのような性質をもった楽曲であるらしく、少なくとも3名の脳内でのリフレイン現象が報告されている (そのうち2名は私と妻だ)。この現象をうまく利用すれば、ポッドミュージックのさらに先をいく音楽の配布およびストレージの新ビジネスとしての展開の可能性すら示唆されるのだが、現時点ではどちらかというと「同じフレーズが頭の中で繰り替えされて鬱陶しい」と捉えられることが多い。本論における撃退されるべき「ポニョ」とは、「崖の上のポニョ」主題歌の脳内リフレイン現象で、かつそれを鬱陶しいと感じている場合を指している。

一般に楽曲の脳内リフレイン現象が発生した場合、それを撃退することは不可能である。唯一可能なのは、別の楽曲に置き換えることで、この脳内リフレイン楽曲の置換こそが脳内楽曲ビジネスの基礎技術となるべきモノであるのだがそれはさておき、「ポニョ」のリフレインがいやならば別の好ましい楽曲に置き換えればよいのいである。私の場合、脳内常備の楽曲としてかなり強力な「Gold Finger (映画 007 ゴールドフィンガーの主題歌、シャーリー・バッシー)」があるので、これと置き換え、さらに脳内楽曲として聞き飽きたこの曲を停止し、「ある楽曲が脳内で回りつづけてつらい」という現象を早期に抑制できる。

しかしながら、多くの人は脳内楽曲を常備していないようなので、これとは別の方法で「ポニョ」を撃退する方法を提案しよう。ポニョが「さかなの子」である点に注目すればよいのだ。「ポニョ」以前に有名な脳内リフレイン曲として「おさかなソング」がある。「さかな、さかな、さかな、さかなを食べると...」というあの歌だ。これも「スーパーの魚売り場この歌を聞いたのち脳内でリフレイン」する楽曲である。「ポニョ、ポニョ、ポニョ、さかなの子」ときた時点で速やかに「さかな、さかな、さかな、さかなを食べると...」に移行するのだ。単に移行するだけでは、脳内で「おさかなソング」がリフレインするだけである。ここで、あえて聴覚以外の四感を導入し、脳内楽曲のリフレインを断つ。【以下、サカナに食用以外の価値だけを認めている方は遠慮ください】

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「おさかなソング」が「ポニョ」主題歌に対抗できる理由は、まさしくその歌詞にある。サカナを食べると、頭がよくなったり、体によかったりするのだ。しかも、サカナといえば確かに油の乗った旬の「サカナのオトナ」も確かにうまいが、別に「サカナの子」でもよい。イクラやタラコは美味いし、ブリの「サカナの子」であるハマチもフクラギもうまいじゃないか。そう、「ポニョ」主題歌から「おさかなソング」移行の瞬間に、三枚に下ろされて刺身になった「ポニョ」を想像するのだ。あるいは煮付けになたポニョ、味噌煮になったポニョ、焼ポニョ、いくらでも視覚・嗅覚・味覚・触覚に訴えて想像できるはずだ。その時、あの愛らしい二つの歌のコラボレーションのもたらす食欲をそそるありさまに「ポニョ」も「さかなさかな」もリフレインを停止するだろう。

「ポニョ」撃退を望む皆様、ぜひお試しあれ。ところで、今あらためて「崖の上のポニョ」オフィシャルサイトを覗いたのだが... 「刺身にしても煮ても焼いてもマズそうなサカナの子であることよ」と思いました。


作成: 2008-07-21 22:36:57.0更新: 2008-07-21 22:36:57.0
http://museo-anonimo.jp/nanban/?id=684,http://museo-anonimo.jp/nanban/tr/684