瓢箪から台風

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航空ファン 2008年9月号 (通巻669号) で日本の次期戦闘機候補 (FX) としてのユーロファイター・タイフーンを特集していた。基本的には「アメリカ機ばっかり」という非難をかわすための当て馬なんだろうが、馬は馬でも瓢箪から出てくる馬ではないか、という気がする。

かつては日本は貧乏であったから、貧乏人らしく「貧乏人の F-106」こと F-104 を使っていたものだが、その後は少し豊かになったりすごく豊かになったりしたのでアメリカの一線級と同じ F-4、F-15、F-16 (日本では F-2 という番号があてがわれている) を使えるようになってきた。その延長線上で F-22 が欲しいんだろうが、アメリカが他所には売らないといっていて、万が一売ってもらえたとしてもブラックボックスだらけの完成品、その上プレミア価格だろう。本当に必要なのだろうか。

まあ、本音では F-35 で十分、という所なのだろうが、F-35 がじゃ老朽化した F-4 の退役に間に合わない。また、F-35は基本的に戦闘爆撃機だから、制空戦闘機は欲しい所だろう。F-15FX や F/A-18E/F もどちらかとえば戦闘爆撃機だから、制空戦闘機が欲しいならタイフーンということになる (タイフーンはどちらかといえば制空戦闘機だ)。で、結局航空自衛隊は次期戦闘機に何をやらせたいんだ?

ところで、F-2 は F-16 の日本の制式の型番だ、と書いたが、もちろん「日米共同開発機」で F-16 より大きさを初め変更されていて、ほとんど別機であることは知っている。すなわち、これは皮肉のつもりだったのだが、仮に三菱 F-2 をアメリカが採用したとして、F-16とは別の型番を与えるだろうか? なにしろ大きさを初めいろいろ変更した F/A-18E/F だって F/A-19A/B や F/A-24A/B にはならなかったのだ。たぶん F-16 のサブタイプとしかみなさないだろうな。


作成: 2008-07-26 23:31:03.0更新: 2008-07-26 23:31:03.0
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