9年かけて読みました

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講談社現代新書「手足を持った魚たち」
講談社現代新書 1345
シリーズ「生命の歴史」3
手足を持った魚たち -脊椎動物の上陸作戦-
ジェニファ・クラック 池田比佐子=訳

写真のように、講談社現代新書の旧装丁で、2000年の1月に発行されている。実に9年と5ヶ月の年月を経てようやく読破した。もちろん、コツコツと少しずつ読んだ、と言うわけではなく、この9年の大部分を「つん読」されていたわけだが。買ったときを含めて、なんどか読もうとしたのだが、第三章「頭骨と骨格の変化」が鬼門で、そこで引っかかっては先に進めずにいたのだ。

生命の歴史シリーズなのだから、化石生物のラテン語名がてんこ盛りになることは予想していたし、それほど苦にはしないのだが、想定外に厄介だったのが骨の名前だ。鋤骨だ鐙骨だ外翼状骨だ... といろいろ出てくる。しかも、この骨の消息が脊椎動物の上陸戦略を語る上で必要なものだから、へえ、鐙 (あぶみ) 骨なんてのがあるのか、などと上っ面だけ見て済ますわけにいかないのだ。

いってみれば、「対応可能な難解さ」であろうか。あるいは、ものがモノだけに「新書にしては専門書に近く、骨太すぎ」というべきか。しかし、この骨にさえ対応すれば比較的すっきりと読める。また、骨を相手にする古生物学の面白さはよくわかる。学名と骨名の迷宮を楽しむ本、としておこう。

ところで、講談社現代新書は旧装丁の方が今のなんだか岩波新書や中公新書みたいで没個性な壮丁よりつくづくよかったな、と思う。復活させたらどうだろう。

そういえば週刊ペースという話はなんだったのか。


作成: 2009-06-03 14:09:19.0更新: 2009-06-03 14:09:19.0
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