奇習・恵方巻

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先週、2月3日の節分には太巻きを食した。二本購入して、そのうち一本は「恵方巻」として売られていたものだが、ふつうにスライスして食べたので「儀式用に販売されていた太巻きをあくまで太巻きとして食した」というとになる。

節分に太巻きを「恵方」を向いて食す、という奇習を知ったのは村上たかしの4コマまんが「ちゃうちゃうちゃうんちゃう」(1996)である。作者の村上たかしという人は中島らもとともに関西至上主義者たちと一線を画しつつ関西への愛にあふれた人で、「恵方巻」についてもきちんと「奇習」として紹介していた。それでもそのときは「これはフィクションではないか?」とさえ思ったものだ。

それにしても、昨今の「恵方巻」のはびこりようには、バレンタインチョコレート的 (成功例) というか、ハロウィン的 (失敗例) というか、「太巻き売らんかな」の商業主義が感じられて不愉快だ。すくなくとも、我が家では特定の方角を向いて無言で太巻きを食すことだけはこれからもしないだろう。もし「よい方角」に偶然、間 寛平がギャグポーズをとっているポスターが貼ってあったりしたら、笑いをこらえながら太巻き一本食べるはめになり、予想以上の苦行になるじゃないか。

まあ、太巻きを食べるよい口実にはなるので「節分に太巻きを食べる習慣」ぐらいは受け入れてやることにする。


作成: 2010-02-08 10:46:33.0更新: 2010-02-08 22:39:37.0
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