老兵は死なず ー生きた化石になるー (上)

<< 戻る   トップ >>

「老兵は死なず -そして伝説へ-」というタイトルも考えたのだが、このほど「発掘」された CASIO QV-10A の驚くべき実態は「伝説」というよりもまさしく化石、しかもちゃんと稼働したのでさらにビックリ、ということで「生きた化石」としてみた。

生きた化石 CASIO QV-10A

発端は先日「老兵は死なず -ただし去りもせず」で伝えた DP-300だ。そういえば同じく CASIO の QV-10A というデジカメを持っていたはずだよなぁ、と思って捜してみた。「発掘」というほどのこともなく見つかった QV-10A は、驚くべきことに動作したのだ。

「開祖」QV-10の発売が1995年、そのマイナーアップデートであるQV-10A は1996年発売である。画像はすべてカメラのメモリに収納される仕様になっている。QV-10Aのどこを見てもメモリカードの類の収容部はないのである。そしてその写真の画素数は 320x240 ピクセルである。もう少し、1024x768ぐらいの画素数があったのではないかと思っていた。この画素数で96枚「も」の写真が撮れるのだ。それにPCとの接続がUSBではなく、シリアルポートであった。なにしろ USB は何者だ、という時代の製品なのだ。メモリカードなし、8万画素、USB接続ではない... 昨今のデジカメになれていると、驚嘆すべき情けないスペックである。値段だって希望小売価格が49,800円だったのだから安いとは言いきれない値段ではある(ちなみにQV-10の希望小売価格は 65,000円)。それでもヒット商品になったのは、カラー液晶ディスプレイがついていて、撮ったその場で画像を確認できたからであった。カラー液晶ディスプレイなど当たり前になっていなかった当時だ。携帯「端末」ではなく、携帯電話の表示だってモノクロ液晶だったのだ。

さて、そんな「化石」が生きていたとなると、その中に封入されていた写真が気になる。見てみると、どうやら1999年早春頃の写真であるようだ。「ようだ」とうのは、日付の記録機能がないのでわからないからだ。デジカメに時計が内蔵されるのがあたりまえになる前の製品なのだ。とにかく、これらの化石によるタイムカプセルに収納されていた写真の回収を試みることにした。


作成: 2010-02-13 08:57:13.0更新: 2010-02-13 08:57:13.0
http://museo-anonimo.jp/nanban/?id=829,http://museo-anonimo.jp/nanban/tr/829