死んだ化石

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FUJIFILM DS-20 と 5V および 3V 規格のスマートメディア
左が 3.3V、右が 5V スマートメディア。
動作電圧によって切り欠きの位置が違う。

「生きた化石」は明らかな形容矛盾であって、シーラカンスやオウム貝はその形容矛盾を容認せざるを得ないような驚異であるということだ。「死んだ化石」となると単なる誤った二重修飾となる。14年の時を経てなおも動作した CASIO QV-10A は驚異と言ってもよく、1997年の FUJIFILM DS-20 が機能停止していてもさほど不思議なことではない。しかしながらそれに内蔵されていたスマートメディア内のデータも読み取れないとは如何なものか。

QV-10 の発売から二年。家電・カメラ各社からその対抗商品が発売された。そのころには画像は各種メモリカードに収納されるようになっていた。そう、まさに「各種」であった。その一つに「スマートメディア」のちの xD ピクチャカードがあったのだが、これがなかなか曲者だったのである。そもそも、初期には動作電圧が 5Vで、やがて 3.3V になった。カメラもカードリーダも規格変更後ちょっとの間だけ互換性を持たせていたのだが、やがて 5V スマートメディアは忘れ去られることになる。そしてFUJIFILM DS-20 はその 5V スマートメディア専用機だったのだ。というわけで、写真右の 5V スマートメディアは DS-20 でも読み取れない。なにしろ DS-20 は読み取り以前に電源投入すらできないのだ。さらに、当時購入した 5V 対応のスマートカードリーダでも読み取れない状態である。もしかするとメディアのデータが破損しているのかもしれないが、スマートカードリーダの動作も保証されていないので、どちらが悪いのか分からないのだ。ならばと、カメラチェーン店の読み取りサービスも試みたのだが、5V スマートメディアはあっさりとサービス対象外であった。しかも、苦労して読み出してもあまり面白くない写真である可能性も高いだけに、どうしたものか思案中である。


作成: 2010-02-22 22:48:56.0更新: 2010-02-23 18:35:11.0
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