私はなぜ、孫正義をきらっているのか

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ウィリアム・ゲイツ III 世を嫌うのは、彼が創始した会社の利益を独占するためなら何でもするという阿漕な体質と、その体質をもたらした創始者としての品格のなさ、その結果もたらされた DOS や Windows や IE のおかげでひどい目に遭ったわけだから由なきわけではない。

スティーブ・ジョブズを嫌うのは、おそらく Apple Macintosh の GUI をあたかも彼の発明のように誤解する人が多かった、という理由であった。さらに、「誤解させた」と思われる節もあったからだ。そして何よりも、Apple の、Macintosh の信者どもが欝とおしかったので、その親玉という意味で嫌ったのではなかったか。

そのようなわけで、この二人を嫌う理由についてはそれなりに思いつく。よく考えてみればジョブズは狂信者のとばっちりで気の毒でさえある (嫌う理由はこれだけじゃないのだが)。この他に、ソフトバンクの社長、孫正義氏も嫌っていたのだが、これは単なる誤解が原因だったようだ。

かつて、技術評論社の "The BASIC" というパソコン雑誌を舞台に、「電脳曼荼羅事件」という言論弾圧事件が起こったことがあった。このとき、Microsoft 日本法人の弾圧に屈して著作者を見放した出版社がソフトバンクだと思っていたのだ。このとき、最終的に圧力に屈する判断を下すのは社長、誤解によれば孫正義なので、これで嫌うようになったような気がする。

どこをどうすれば誤解するのか、という顛末だ。他にも理由があったのかもしれないが、思い当たらない。そんなわけで、(他の理由に思い当たらない限り)孫正義を嫌うのはやめることにする。


作成: 2010-06-10 20:02:46.0更新: 2010-06-11 16:59:59.0
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