取り残される私 - 太陽は神託に従う

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近頃、二件ほど「取り残され」感を強く感じたできごとがあった。

ひとつは商売柄これを知らなかったのはどうよ、というもので、Sun Microsystems が Oracle に買収された、という話だ。Sun は基本的に好きな企業だったから、このように過去形で話さなかければいけないことが悲しい。それにしても、買収の発表があったのが去年の 4月で、Sun の傘下には MySQL があるもんだからデータベース市場の独占禁止に関連して、すぐに審査が完了せずに、アメリカの司法省が昨年8月、欧州委員会が今年1月に承認して買収が成立したらしい。「神託」が「太陽」を飲み込んだというわけだ。神託強し。

私は基本的に無闇に高いソフトウェアを売っている会社が嫌いで、その意味で (かつての) Oracle は嫌いな会社に数えられる。もっとも、Oracle のデータベースを高いと評価したのは21世紀になりなんとしたころだから、なんと10年前だ。その後 Oracle がどのようなビジネス展開をしたのかは知らないので、「非営利の個人向けに無償で提供」なんてこともあったのかもしれない。いや、あの重厚長大なシステムではそれはできないだろうし、個人が使うならやはり MySQL か Postgre SQL の方が軽くて簡単でよいか (Postgre の使用経験はないけど)。あと、Oracle の SQL は独自の拡張が「多すぎ」たようなおぼろげな記憶もある。独自拡張をするなとはいわないが多すぎるのは好ましくない。

そんなわけで、Java と MySQL を擁する Sun がよりによって Oracle に買収されるか、というように「よりによって」をつけたくなるのだ。

ところで、これはワークステーションのハードウェア製造の会社が立ち行かなくなった、と見るべきなのか、オペレーティングシステム製造の会社の商売がうまくいかなくなった、と見るべきなのだろうか。「有料」のOSの今後の動向が注目される。


作成: 2010-06-30 11:57:15.0更新: 2010-06-30 11:57:15.0
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