超音速は夢か

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もちろん、超音速は夢でもなんでもない。航空自衛隊の戦闘機パイロットは当然経験しているだろうし (ソ連機へのスクランブルがなくなったから回数は減っているのだろうが)、ちょっと前まではお金さえ出せばコンコルドで音速を超えた旅ができた。

しかし、軍用機の超音速ですらちょっと前まで、ロッキード F-22 が実用化されるまでは遷音速で巡行してここぞというところで超音速ダッシュをかけるだけだったし、コンコルドは後継機もなく引退してしまった。

軍用機の超音速も、マッハ3に手が届いたところで頭打ちになった。マッハ4やマッハ5は少なくとも実用航空機という分野では夢である。いまでは、マッハ2までは人間を載せて揚力を使って内燃機関で飛ぶのもいいかもしれないが、それ以上ならロケットやミサイルにまかせてしまった方がよい、というとこなのだろう。

思えば、自動車や鉄道・リニアモーターカーにしても、あるは船舶にしても、その乗物にあった速度帯域というのがある。時速500kmで走れる自動車は作れるだろうけどどこで走るのか。航空機はなんといっても空中を、水よりは粘性の低い大気中を移動することでより高速に進化してきたわけだが、衝撃波騒音の問題まで考慮すると、やはり遷音速というあたりがちょうどよい速度帯域の乗物なのかもしれないな。どうやら衝撃波の影響を少なくする超音速技術というのも開発されつつあるらしいが、地球の裏側まで1日以内に到着するならそれでよしとするか、あとくされなく宇宙に出て弾道飛行をすべきなのだろう。

コンコルドなき今、21世紀に一般人が超音速で旅行するのはやはり夢かもしれない。


作成: 2006-01-05 21:37:55.0更新: 2006-01-05 21:37:55.0
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