アルトサックスと書記長

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先週末、妻の書斎に行くとアルトサックスが出ていた。その朝顔状の先端を見ていると、サックスプレイヤーであるビル・クリントン米大統領とバカ・ブッシュに関するジョークを思い出した。次期大統領としてホワイトハウスに招かれたブッシュは、トイレに黄金の小便器があるのに驚く。しかし、それはクリントンのサキソフォンだった、というものだ。バカ・ブッシュは愚かな大統領だったが、パパ・ブッシュはそうでもなかったように思う。そもそも彼はレーガンフォード政権の CIA 長官だったことを思い出した。CIA長官と言えばソビエト連邦のアンドロポフ書記長は元KGB 長官であって、もしかして東西の諜報機関の元トップ同士が大統領と書記長として対峙した時期があったっけ?などと考えた。アンドロポフが書記長であったのは 1982年11月から1984年2月まで、パパ・ブッシュが大統領であったのは1989年からの4年間だったから、それはなかったようだ。ただし、パパ・ブッシュは1981年から副大統領をしていたので、諜報機関トップの書記長と副大統領の組み合わせはあったことになる。

それにしても、なんでソビエト連邦の一番偉い人は書記長だったんだっけ、という以前からの疑問が思い浮かんだ。小学校の生徒会なら会長がトップで、次いで副会長、書記と会計の序列は微妙だが、それにしても書記は No.3 以下の役職である。ソビエトは大国だから書記も大勢いて、書記長というポストができるところまでは納得するにせよ、会長・副会長を飛ばして書記長がエラいのはなぜだろう、と思ったのだ。そのころはブレジネフ書記長の時代で、コスイギン「首相」もいたのだ。首相よりエラい書記とは何者だ、思った記憶がある。

ソビエトの、あるいは共産党のシステムでは書記が他よりも重要な役目を占める、という規程があるわけでもなく、権力を掌握するのに優位な地位を持っているわけでもなかったようだ。共産党内部の権力闘争の結果、たまたま勝馬のスターリンが書記(局)長だったから、そのまま書記長が一番エラいということになったのだ。権力の頂上に立った時点でそれらしい地位と名称を名乗ってくれればよかったのに、と思う。そのソビエト連邦が崩壊してから、8月で丸20年になろうとしてる。


作成: 2011-02-14 11:38:38.0更新: 2011-02-15 09:16:28.0
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