実名のインターネット - 昔話

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「実名登録」のFacebook がきっかけで、インターネットでの実名使用についていろいろと考えてみた。

昔々、あるところに学術機関を相互に接続したインターネットというものがあった。それに関わるようになったのは20年ほど前だったが、このころのインターネットは実質的に実名で使われるものだった。そのころにはウェブなんてものもなかったから、メールと FTP とネットニュースがネット利用の主成分だったはずだ。メールを使うにはユーザ登録が必要だったし、メールサーバは機関内でそれと知られていて、正体を偽って・隠してインターネットを利用するのは無意味だった。無理だったとは思わないが、なにかいたずらをしたら容易に特定されたはずだ。したがって、インターネットは実名で利用されていたのである。また、そのことに何の疑問も危機感もなかったのが昔々のインターネットの世界だ。

現在のインターネット文化のもう一つの根である「パソコン通信」の世界も似たようなものだったはずだ。こちらは使ったことが無いのでよくわからないが、利用ID と個人の発信の関係は今日のインターネットよりも厳密だったことだろう。

このような背景を持ちつつ、インターネットは民間に開放されることになる。実名登録になんの疑問ももたなかった世界から、どうしてそれを避けるようになったのか。


作成: 2011-03-24 13:20:41.0更新: 2012-07-01 01:01:14.0
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