実名のインターネット - 個人情報保護法

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「実名登録」のFacebook がきっかけで、インターネットでの実名使用についていろいろと考えている。なんでこの話題に固執しているかというと、どうして実名使用を避けるようになったのか思い出せないからだ。前回は、迷惑メールによる実名使用への警戒感醸成について述べた。

それにしても、迷惑メールは実名不使用の主因ではない。いや、主因と呼べるものはなくて、なんとなく「実名を使用すべきでない」という雰囲気がいくつかの原因から醸成されてきたのではないだろうか。その複数の間接的な原因に、個人情報保護法 (個人情報の保護に関する法律) を挙げてもよいのだろう。

個人情報保護法そのものは5000件を越える個人情報取扱い業者への情報の保護 (目的の開示と目的外利用の禁止、同意を得ない譲渡の禁止など) を定めたもので、それほど問題があるとは思えない。また、法律その物がインターネットの実名使用の問題とも関係はしない。しかし、この法律の問題は「過剰反応」にあった。「個人情報を保護しなくてはならないので、小中学校の連絡網を作れない」「同じく、小規模なコミュニティ(ですら)住所録がつくれない」などである。とにかく名簿の公開には慎重になったように思う。インターネットで、での実名使用を避けるようになったのも、個人情報保護法への過剰反応の一つとして、「貴重で人手に渡っては危ない個人情報」を、実名も含めてとにかく公開しないという考え方につながって行ったのではないだろうか。

個人情報保護法への過剰反応もまた、実名使用への警戒感醸成の一つの原因となったのであろう。


作成: 2011-04-06 14:29:42.0更新: 2012-07-01 01:03:29.0
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